注文住宅の家造りに関する費用の内訳

本体工事費が総費用の約80パーセントを占めています

家造りに関する費用の一般的な内訳は、本体工事費が約8割で付帯工事費が約2割とされています。本体工事費とは、その名の通り注文住宅本体を造るためにかかる費用のことです。屋根や壁、内外装などの費用が含まれます。基礎工事が終わった段階でシロアリを予防することを目的として専門業者に作業を依頼した場合の費用も本体工事費に該当します。

また“坪単価”という用語を耳にしたことがあるかもしれませんが、これは本体工事費を延床面積で割った際に算出される1坪当たりの建築費のことです。たとえば本体工事費が3000万円で延床面積が60坪の注文住宅では、坪単価が50万円になります。ちなみに1坪は、約3.3平方メートルと同サイズです。坪単価を理解すれば、住宅メーカーごとの料金比較がしやすくなります。

付帯工事費が高額になることもあるので、注意しましょう

付帯工事費とは、家の門や駐車スペース、道路に沿って造る塀などの外溝工事のことを指します。本体工事費に該当しない工事費が付帯工事費だと捉えれば、理解しやすいでしょう。電気設備会社に配線を施工してもらったり、庭に木を植えることを目的として造園業者に依頼すれば、それも付帯工事費に含まれます。また地下にある水道管が敷地内に届いていない土地で家造りをする場合は注意が必要です。水道管を敷地内まで引き込む作業を要するため、上下水道のインフラを整備するだけで100万円以上の付帯工事費がかかることもあるのです。

住宅メーカーの担当者は最初のうちは本体工事費ばかりを説明するかもしれませんが、家造り全体にかかる費用の内訳を理解していないと予算オーバーになるリスクがあるので、付帯工事費にもしっかりと目を向けておくようにしましょう。